タロットアートで世界を探求する セレスティアルスペース

魅力的なものに抗えない弱さを悪魔のカードから考える

魅力的なものに抗えない弱さを悪魔のカードから考える




タロットカードの悪魔についてですが

あれは鎖によって人間が悪魔に繋がれているイメージで描かれることが多く

鎖というと重くて自分を不自由にする邪魔なものとして捉えられます。


どう捉えるかはその人次第ではありますが

本来は鎖であるなら断ち切る方が賢明ですよね。

でも、きっと、鎖を鎖と気づかない事の方が多いのかもしれません。


何が縁で何が鎖なのか、この判別ができればいいのですが、

それがなかなか難しい。


悪魔というのはとても魅力的なものが多く

この魔力から逃れる方が普通の人間には困難なのではないでしょうか。

そういう意味では悪魔の鎖であっても魅力的なものである以上、それを自ら断ち切ってそこから立ち去っていくことは到底不可能な事でもあります。



それどころかむしろ、魅力ある素敵なものに取り囲まれている以上、自分はとても幸せなのだと信じて疑う事さえ無いに違いありません。

幸せ、とはその人物の「格」のようなものに応じて異なったものであるでしょうし

本人が幸せであるなら仮に魅力的な悪魔に繋がれていたとしても問題無いとも言えます。




ただ、悪魔に魅入られている以上は

神に近づく事はできません。



人として生まれてきたならば

やはり少しでも神に近づきたい、そう思う人も多いはずです。

であればやはり悪魔的な世界からは足を洗い

神に近づかんとする半歩をまずは踏み出してもいいのではないでしょうか。




でもどうやって?

一体どの方向に進むべきなのか?

何の手がかりも無いのに今の魅力的な生活を捨てて

神に近づくってそれは一体何の意味があるのだろう?

仮に半歩でも一歩でも踏み出したところで

上手く辿り着けるかもわからない。

だったら最初からそんなものを目指すより

“身の丈にあった”今の暮らしを続けていればいいじゃないか。




そんな風に思っている人がほとんどに違いありません。

そしてそれを肯定するかのように

平和な平凡な暮らしを賛美する

優しい語り口のまったりした物語が

ドラマや漫画などでやんわりと自分の中に入ってきて

自分の穏やかな生活を肯定して守っていこうという心根がすくすくと育ち続けていくわけですね。




とこんな事を書くと

普通に凡庸に暮らす庶民生活をまるで悪魔的なものであるかのように捉えているのだろうか

と思われてしまうかもしれません。

もちろんそんな一義的な解釈をする事はできませんが、

YESでありNOである、というのが偽らざる心境でしょうか。




人間は全て神の子であり

自分自身の中に神が宿ると言われますが

であるなら、やはり自分自身の神に従う生活をしていれば

見た目が貧しかろうが華やかであろうが平凡であろうが

それは神に従った生き方であると言えますし




自分の声を無視して生きているならば

それは何らかの利益に反応して魅力的な何かに迎合し続ける事に他ならず

悪魔に魅入られ鎖に繋がれた状態であるので

それは断ち切るべき鎖であると言わざるを得ないのではないでしょうか。




今の世の中は神殺しを是とする悪魔崇拝が隅々まで蔓延している状況といえますね。

そしてそれは自分自身の神を殺す作業に加担していることに他なりませんね。



近頃思っていたのは

周囲の声や大衆洗脳系のメディアによる巧妙な誘導に乗せられて

それら雑音に、いや「魅力的なもの」に乗せられて

心の声、自分自身の思いをないがしろにしていないか?ということです。




直観的なものでもいいので

嫌だと思ったら離れてみるとか、距離を置いてみるとか

まずは自分の声に従っていく反射神経のようなものを上手に育てていきたいものです。




一見優しくて綺麗な言葉のオンパレードだったりするものは

実は魅力的な悪魔的世界への入り口に過ぎないのかも、しれません。




ちょっとうがった見方するならば

この世はあらゆる場所に巧妙に堕落の道である悪魔の誘惑トラップが仕掛けられていて

一見正しいとされている事でも

実は悪魔の手招きに過ぎない場合が多いように思います。




常に自分自身の意志を貫くことでこれら悪魔の誘惑から

逃れる続けることがようやく可能になるということなのでしょう。




人として果たすべき役割とは
自分の意志を貫くこと、それにより神に近づき

悪魔的誘惑に惑わされず

悪魔の鎖に繋がれることを上手に逃れ

そして正しい縁を紡いでいく

という事なのかもしれません。





自分の直観を磨くために

タロットカードをご利用下さい。

心の声を“可視化”するツールです。


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