Ⅰ 魔術師

無限大のシンボルが頭上に輝く魔術師。さまざまなツールを駆使して観客にパフォーマンスを見せています。
彼は自信に溢れています。自分のパフォーマンスに絶対の信頼があるのでしょう。創造し、発信できるクリエイターの姿がそこにはあります。このカードが出た時は自らの意志で立つ必要性とそれが可能な状況を示しています。
躊躇する事なく自信を持って正々堂々と振る舞う事が大切です。

タロットカード78枚意味と解釈
魔術師(Magician)より抜粋

タロット・ヴィジュアライズ・アート『Ⅰ 魔術師』。技能に秀でた若者の姿。導師である隠者に導かれた愚者が成長するときっとこのような堂々たるパフォーマンスを披露する技能を身に着けるに至るのでしょう。彼はさまざまな道具を使いこなして新たなものを創出し、人々の目を惹きつけてやまない技の持ち主です。何かを始めようとする時に必要なエネルギッシュなパワーも同時に持ち合わせています。

タロット・ヴィジュアライズ・アート『Ⅰ 魔術師』

2023年 シナベニヤに石膏 金箔 テンペラ
27.3×22.0cm
 
カードの意味
スタート、創造、独創性、パフォーマンス、芸術家、能動性
 
独自の世界を構築し、人々にその技術や表現を披露する方におすすめです。
何かを始める事を容易にしたい時や自分の手に主導権が欲しい時にも良い作品です。
 

魔術師が使いこなす”ツール”とは

タロットにおけるさまざまな道具とは、小アルカナの4つのスートであるワンド、ソード、カップ、ペンタクルです。文字通り道具としても解釈可能ですが、この場合はそれぞれの象意であるワンド=火=意志や情熱
ソード=風=知性や情報、コミュニケーション
カップ=水=感情や優しさ、共感性
ペンタクル=土=お金や物質
として読むことができます。

見せ方を心得るパフォーマー

魔術師は上記の4つのツールを使いこなし舞台でパフォーマンスを披露します。見せ方を心得ています。
理性で技術をコントロールし、観客の反応を肌で感じ取る感受性も研ぎ澄まされています。理性と感性のバランスが互いに影響しあうことで彼の魔術はますます上達し、観客を魅了し続けます。

愚劣になればなるほど、いっそう本題に近づくからな。愚かさというのは簡単だし、他愛ないけれど、知恵はずるく立ちまわって、姿を隠すもんだよ。知恵は卑怯者だが、愚かさは生一本で、正直者だからね。俺はついに絶望まで立ち至ってしまったから、問題を愚劣に立てれば立てるほど、俺にとってはますます有利なわけさ
by 『カラマーゾフの兄弟』イワン

魔術師は技と知恵を使って舞台裏を決して感じさせないプロ。常にその本当の姿は隠れ続ける。そこに亀裂が入るとすれば情が動いた時だけだろう。導師の導きによって舞台に昇れるまでに技にも心にも磨きをかけ成長した魔術師にもその後の長い旅路の中で世俗の誘惑に惑わされる事があるはずである。

愚か者でなくなってからも果てしない旅は続く。
4つのツールをこれからも使いこなしながら長い旅が続く。

こちらも魔術師

参考作品。こちらも魔術師のタロット・ヴィジュアライズ・アート作品。
作品はF3号(273×220 mm)です。









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