このところ続いての投稿となっておりますが
わたくしどもで制作しているタロット・ヴィジュアライズ・アート作品シリーズの作品『法王』をアップしましたのでそちらのお知らせです。
正直、今の時代からはさすがに古めかしい印象のする宗教的指導者である法王という存在。
普段はほとんど気にとめることもなく、完全にスルーされている存在かもしれません。
でも、人間って、今目の前に押し出されてきた一見、”やるべき事”に見える物事を
ただただひたすらこなしていると
さすがにちょっと、ダルくなるのではないかと思うのです。
普段はそれだけで十分に充実していると思っていても
それだけでは必ず、何かが足りない、という思いを抱くことになるはずです。
そんなとき、ついつい訪れたくなるのが神社仏閣や、宗教によっては教会だったりするのではないでしょうか。
少し、ぽっかりと心に穴が開いた場合は、やはり頼りたくなるのがこの手の伝統的で古めかしく、神様の存在を感じ取れる場所であるような気がします。イザとなったらやはり人は神様や仏様に頼りたくなるのではないでしょうか。
こういう時に人を助けるための存在であるがゆえに無税という優遇措置がとられているのでしょうね。
タロット・ヴィジュアライズ・アートの『法王』はまさにそのようなイザとなったらお話を伺いたくなる存在であり、精神的な拠り所であるといえます。基本、自分でなんとかできちゃってる間はすっかり忘れた存在であっても
何か困り事があるとやはり思い出すのがこのような宗教施設とその指導者ではないでしょうか。
所詮人は弱き生き物。だからこそ、このような存在は有難い。
そしてその期待に違わぬありがたい説法を披露してもらえれば、それはそれはもう感謝に堪えません。
という気持ちにもなるはずです。
であるがゆえに常に精進が求められ
人間として、いや、神の子としてより高い次元を見つめ、そこに近づかんと努力し続けなければならない、
そのような大変さが指導者にはいつもつきまとうのではなかろうか。
タロット・ヴィジュアライズ・アート『法王』のページでは
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』の三男アリョーシャが甚く尊敬するゾシマ長老の言葉などを紹介することで、その道の精神的指導者が半端なく深い精神性と知恵に満ちた存在であるのかをごく一部ですが書いてみました。
もし本当にこのような神への深い献身性に満ちた長老がいたら現代ではとても貴重でありがたい存在として各地で引っ張りだこになりそうなほどに敬虔さに満ちたお方です。
そしてタロットカードの『法王』も
そのような高い見識と敬虔さに満ちた教えを説いてくれる宗教的指導者です。
今の世の中ではまたいろいろな解釈があるとは思われますが
基本的にはとても道徳的で安心して心を開ける存在であるはずです。
そういう場所が無くなって久しいかとは思うのですが
だからこそ、このようなカードを使いながら瞑想してみたり
自身の何等かの”逸れて”しまった部分などを認識して修正するよい機会になるはずです。
ぜひ目を通していただき、その有難い教えを心で感じ取ってみてください。